ダイレクトメール(DM)とは、企業や店舗がターゲットに直接送付する広告のことを指します。
ハガキ型や封筒型、圧着はがきなど、さまざまな形式があり、ポストに投函されるものが一般的です。
本記事では、ダイレクトメールを作成・配布しようとしている方へ向けて、効果的なダイレクトメールのデザインを紹介します。
ダイレクトメールデザインの基本的な構成

デザインというと、「センスがないと難しいのでは?」「デザインは苦手…」と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、ダイレクトメールには基本的な「型」が存在しており、その流れに沿って情報を配置するだけで、だれでもまとまりのあるダイレクトメールを作成することが可能です。
ダイレクトメールを構成する5つの要素について解説します。
キャッチコピー
まずは「キャッチコピー」です。
キャッチコピーは、商品・サービスの良さを端的に伝えるためだけのものではありません。
ダイレクトメールにおけるキャッチコピーは、DMを開いてもらう・中身を見てもらうという重要な役割を担っています。
そのためキャッチコピーでは、商品・サービスの特徴よりも、ユーザーが得られるメリットを端的に伝えることを意識すると効果的です。
ユーザーの目を惹く、ユーザーが気になるようなワードを盛り込むことで、その後を読み進めてもらいやすくなります。
中身を見てもらえないことには、その先の問い合わせや購入などの効果にももちろんつながりません。
メールを開いてもらえるか、ハガキを最後まで読み進めてもらえるか、さらに圧着はがきで送る場合は、ハガキを開封してもらえるか、がキャッチコピーにかかっているといっても過言ではありません。
挨拶
2つ目の構成要素は「挨拶」です。
ハガキでダイレクトメールを作成する場合、情報を載せられるスペースが小さいので、さっそく商品紹介や申し込みを促す文言を書きたくなりますが、それはなるべく避けましょう。
まずは一言、どのような会社が何の目的でこのダイレクトメールを送信したのかを端的にまとめることがおすすめです。
ユーザーに安心感と納得感を持たせることができ、その先を読み進めてもらいやすくなります。
また、呼びかけなどの文言を挨拶に含めるのも効果的です。
「ダイエットが続かないあなたへ」「新しいことを始めたいあなたへ」など、ダイレクトメールを届けたい相手を限定し呼びかけましょう。
これにより、さらに自分の事のように思ってもらいやすくなり、その先を読んでみたいという気持ちにさせることができます。
商品説明
3つ目の構成要素は「商品説明」です。
コピー・挨拶まで読み進めたユーザーは、ある程度ダイレクトメールの内容に関心を持っている人たちといえます。
商品やサービスの特徴、メリット、実績などを書き、ここまで読み進めてきたユーザーが「これ欲しい!」「試してみようかな」と思ってくれるような説明をしましょう。
しかし、商品説明は書きすぎないよう注意が必要です。
先述したようにダイレクトメールは情報を載せられる範囲が限られているため、説明が長すぎると読者が疲れてしまい、要点が伝わりにくくなります。
伝えたい情報を厳選し、簡潔かつ魅力的に表現しましょう。
多くの良さを伝えたいのはわかりますが、「その中でもとくに伝えたいのは?」という点を意識し、載せる情報を厳選しましょう。
特典
4つ目の構成要素は「特典」です。
特典は「オファー」とも呼ばれ、ダイレクトメールを受け取った人だけが得られるメリットを指すものです。
ダイレクトメールの特典として、クーポンや割引、プレゼントなどがあります。
ダイレクトメールから予約すると10%オフになる、などのオファーを設けることで、ダイレクトメールからなんらかのアクションをしてもらうことを狙えます。
特典の中身は、ユーザーの購買意欲を書き立てるような魅力的な内容に設定しましょう。
連絡先
5つ目の構成要素は「連絡先」です。
気になる点や疑問点が生じたユーザーがダイレクトメールを見てすぐに連絡できるように、連絡先・問い合わせ先を記載しておきましょう。
連絡先を載せるスペースが少なくなった場合は、QRコードを設置し、問い合わせフォームへ誘導するのも有効です。
また、連絡先を載せ、社名や住所を公開することで、ユーザーに「きちんとした会社」であることをアピールすることもできます。
知名度の低い商品・サービスを紹介する場合、この会社ってどのような会社なの?ちゃんとした会社なのかな?と不安に感じるユーザーも一定数います。
会社名や会社のホームページURLなどを記載することで、ユーザーの不安も解消することが可能になります。
ダイレクトメールのデザインのコツ

ダイレクトメールには5つの構成要素があることがわかりました。
次は、その構成をベースとして、他社のダイレクトメールやその他のチラシの中から、自社のダイレクトメールを見てもらうためのコツ3点を紹介します。
メリハリをつける
まずは、メリハリをつけることです。
基本的に、伝えたいこと・見てもらいたい部分を大きく配置しましょう。
キャッチコピーを大きくするだけでなく、「○○にお悩みではありませんか?」などのフレーズを強調することで、読者に「自分ごと」として認識させやすくなります。
また、ホームページへアクセスしてもらいたい・資料請求をしてもらいたいという目的でダイレクトメールを配布する場合は、アクセス用のURLやQRコードを大きく載せると効果的でしょう。
メリハリをつけることで、このダイレクトメールが伝えたいことをユーザーが認識しやすくなり、よりスムーズに内容を読んでもらいやすくなります。
ターゲットに合わせたフォント・色使いをする
2つ目のコツは、ターゲットに合わせたフォント・色使いをすることです。
お年寄り向けのダイレクトメールであれば、文字は全体的に大きくし色味もはっきりしているほうが読みやすくなります。
反対に、若い人向けのダイレクトメールであれば、多少文字が小さめでも問題なく、また淡い色味のほうが好まれることがあります。
また、クリスマスのイベント案内や夏物セールなど、季節を意識したダイレクトメールを送る場合は、季節ごとの色を意識するのがおすすめです。
クリスマスであれば赤と緑、夏であれば青や水色などの色を使うと、よりユーザーの興味を惹けるでしょう。
自然な視線誘導を意識する
3つ目のコツは、視線誘導です。
一般的に、人間の視線の動きには「Z型」と「N型」の2パターンがあります。
- Z型:アルファベットのZのように、左上→右上→左下→右下の順に移動するもの
- N型:アルファベットのNのように、右上→右下→左上→左下の順に移動するもの
N型は縦書きレイアウトに適用され、新聞などでよく見られます。
そのため、ダイレクトメールなどの横書きで作成する文書の場合は、Z型の視線誘導を意識することがおすすめです。
Z型では左上にまず視線が動くため、左上付近に一番伝えたいことを配置するとよいでしょう。
ダイレクトメールのデザインに不安がある場合

ダイレクトメールにはレイアウトのポイントやコツがあることがわかりました。
しかし、「ダイレクトメールのデザインを作成する時間がない」「せっかくならしっかりとしたデザインを作成してもらいたい…」という場合は、以下の2つの対処法があります。
- デザインコンペを開く
- デザインから発送まで請け負ってくれる業者に依頼する
デザインコンペは、クラウドソーシングサービスを利用して、ダイレクトメールデザインを複数人に作成してもらい、その中から自社の理想に合ったデザインを採用するというものです。
デザインを専門としているフリーランスの方などに作成してもらえるので、まとまりのあるダイレクトメールを作成してもらえます。しかし、自社で最後に選定する作業が発生します。
リソースが少なくデザインを選定したり複数人のフリーランスの方とのやりとりをする時間がない場合は、2つ目の「デザインから発送まで請け負ってくれる業者に依頼する」を採用するのがおすすめです。
デザインのイメージを伝えるだけで、プロの業者が効果的なデザインを作成しそのまま発送までしてくれるので、効率よくダイレクトメールを実施することが可能です。
神奈川県でダイレクトメールのデザインから発送をお任せするならニュースクリエイションがおすすめ!
神奈川県のポスティング会社ニュースクリエイションでは、ダイレクトメールのデザイン作成から発送までをすべてお任せいただけます。
ポスティング・ダイレクトメール発送の豊富な実績とノウハウを生かし、効果のあるダイレクトメールの作成・発送を提供いたします。
まずはお気軽にご相談ください。